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2017年7月 9日 (日)

こんな風に仕事してます1絵本のラフ

グリムの「しらゆきとばらべに」
私が描きたいと電話であらすじなどを教えたのがきっかけで描くことに。

グリムの話では、余計な部分が多いからどんどん取っ払い、物語の日本人にはよく分かりにくい説明が無い部分は子供にもわかるように書き加え、20ページの短いお話に仕立てられる。

このお話で多くの日本人読者に謎に思えてるところ
『王子を熊に変えられるほどの魔法が使える小人が、最後あっさりとやられてしまうのはなぜか』
これの答えが「ひげを短く切られたから魔力が弱くなった」この小人のひげのことはグリム童話には本文書かれてないから、私が希望していれてもらいました。
西洋では、かみの毛やひげなどにその人の力が溜め込まれているっていうのが暗黙の了解みたい。そういう伝説だとか神話が結構あるから。

絵を描く側から困ってしまうことは二人の年齢に関することがグリムの文に一切かかれてないことだったんだけど、今回『数年後に結婚しました』っと言う文を加えたおかげで、子供らしい二人の設定に出来ました。

絵本の文章は短い。
だから絵が文章以上の情報を伝える。
そこは私にまかされるところ。
ひらめきは瞬時にいくらでも浮かぶ。きちんと決めなきゃ。

 『昔、とても仲の良い姉妹とお母さんが暮らす、小さな家がありました。
 庭に、白いばらと赤いばらの木があって、姉妹は雪ばら、紅ばらと呼ばれていました。』

この文が見開きの右側に入る。
見開き2ページ分を一枚の紙に描くのです。
出来上がり本はA4サイズだから見開きはA3。
でもラフは描きやすく小さく描く。

場所もわかるようにしたいな。森のそば。
Photo
うーん、始まりだから二人の顔がはっきり見えるのがいいかなあ。
Photo_3
全身がいいかなあ
Photo_4
家の形が見えるのがいいなあ
Photo_5
生活してる感じ、働いてるところとかがいいなあ
Photo_6
これで行くか?
Photo_7
んー、待てよこの次のページは真冬なんだよな・・せめて秋っぽくしよう
秋の木苺をつんでるところししよう。
Photo_8
コレが下絵になりました。下絵は実寸サイズのA3の紙に描きます。
全体に絵を大きく入れるよりも出版社の好みは絵は小さく、ちろげてないほうがいいそうです。文字重視なのです。

私は小人が木にひげを挟まれてるところが好きです。

小人はすごく性格悪そうな顔で。女の子のけなげさが出ます。
ラフではこう
Photo_9
ラフを修正して
下絵になったのはこう
Photo_10
見開きの左右量端に文章が入るから、それが見やすいように。

担当さんに「イケメンっぷりがいいですね」と高評価の王子のラフ
見ただけで王子だとわかるために冠は必須。
Photo_11
下絵はこうなって、色をつけるとさらにイケメンになってますよ。
Photo_12

6月にすべての下絵がOKになり、7月8月は製作期間です。

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作業工程や下絵から色をつける段階も公開します。
今回はココまで。

絵本の絵は流行に関係なく、そしてファンシーじゃないのがいいんです。
絵で間違った思い込みをしてしまうことがあるから。
絵本のチビクロサンボは誰が見てもアフリカ人、と思うんですが虎が出てきます、虎はアフリカにはいません、インドなんです。
そう、ホントはサンボはインドの少年。
絵のせいでアレがインドだと気付かないのです。かわいく好きな絵なんですが。






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